会長ご挨拶

会長 遠山愼一
会長 遠山愼一(44年卒)

この度、井出研前倶進会長のご推薦を頂き、理事会の承認を経て、第6代目倶進会長を務めさせて頂くことになりました遠山愼一と申します。
井出研先生が、平成6年6月から平成24年5月までの18年間に国内34支部、海外1支部を創設、充実させ、更にその活性化をご自身が各支部会に出席することで図って来られたことに、先ず感謝の意を表したい。これにより医学部、附属2病院の抱えている諸問題が多くの会員に共有されるようになったと言っても過言ではない。

地域医療への貢献

では 、この井出研先生のご努力と倶進会会員5500名によって築かれた盤石な態勢を基に我々が果たすべき社会的役割とはいかなるものか。それは、横浜市、神奈川県の地域医療の確立であり、医療ネットワークの構築である。

ところで、倶進会会員がトップとなっている横浜市内の公的病院としては、横浜市大附属病院と大学附属市民総合医療センターの他に横浜市脳血管医療センター、国立病院機構横浜医療センター、県立がんセンター、県立精神医療センター、県立循環器呼吸器病センター、済生会横浜市南部病院、横浜南共済病院、横浜栄共済病院、済生会若草病院、横浜船員保険病院(平成26年には、社会保険50病院、厚生年金8病院、船員保険3病院より構成される地域医療機能推進機構61病院に移行)がある。更に、トップが倶進会会員ではないが、市大医学部より多くの医師を派遣している病院としては、県立こども医療センター、みなと赤十字病院、横浜労災病院がある。

一方、横浜市以外の公的医療機関で倶進会会員が院長を務める病院としては、県立足柄上病院、三浦市立病院、横須賀市立市民病院、藤沢市民病院、茅ケ崎市立病院、小田原市立病院、大和市立病院、秦野赤十字病院、個人病院として藤沢湘南台病院がある。また、院長が倶進会会員ではないが、医学部各教室から医師が多く派遣されている公的医療機関として、横須賀共済病院がある。

では、倶進会会員のどれ程の医師が横浜市、神奈川県の医療に従事しているのであろうか。倶進会会員の42%が横浜市で医療に従事している。内訳は、勤務医が76%、開業医が24%となっている。横浜市立大学医学部卒業生に限っても40%が横浜市内で医療に従事している。これだけ多くの同窓会員、卒業生が大学医学部の所在地に留まっているという事実は、日本全体を見渡しても、ごく稀な現象である。更に、横浜市以外の神奈川県内の倶進会会員を加えても63%が神奈川県下で医療に従事していることになる。

以上の点から、既に横浜市立大学医学部およびその同窓会である倶進会は、昭和19年2月横浜市立医学専門学校として設立以来脈々と横浜市、神奈川県の医療を支えてきた、と言っても過言ではない。このように横浜市大医学部の各教室からは、多くの医局員が、横浜市内のみならず、神奈川県下の多くの自治体病院へ派遣され、地域医療に貢献しているにもかかわらず、市大医学部を中心に横浜市、神奈川県の地域医療を守ろうとする意識はまだ十分とは言い難い。

新体制では、横浜市の医療行政に対しても積極的に協力、対応できる体制にしたつもりである。近々起こるであろう地震を含めた災害医療対策においても横浜市のみならず、多くの自治体、神奈川県との協力も喫緊の課題である。この公益性を考慮して、今回の理事には多くの自治体病院の院長にもご就任頂いた。これにより倶進会は、横浜市のみならず、神奈川県、および神奈川県下の自治体に必要とされる医療をも的確に把握し、地域医療に貢献できる体制となった。「地域貢献」は、公立大学法人横浜市立大学の第二期中期計画の主たる使命とされている。「地域医療への貢献」は正に横浜市民の横浜市立大学医学部と倶進会への要望であり、我々倶進会の達成目標そのものでもある。しかし、その方法、手段は確立されたものとしては存在しない。行政、市大医学部、市民と倶進会が総意を結集して、初めて結実するものである。会員諸兄のご協力を衷心より改めてお願いするところである。

会員相互扶助

次に、倶進会は、会員に優しい組織となっているであろうか。本会の目的に「会員相互の親睦と扶助を図る」とある。「会員相互の親睦」については、井出研前会長の長年のご努力でほぼ達成された。では、「相互扶助」はどうでしょうか。

卒業生の多くが、開業をされていた時代では考えられなかった「定年を病院で迎える」ことが最近では、ごく当たり前の現象となってきた。多くの医師が、60歳または65歳で定年を迎えるが、まだまだ医師として働ける体力も知力も十分に備えている。しかしながら、第二の人生を生き甲斐を持って働ける職場が容易に見つかるかと言えば、決してそうではない。我々は、その職場を確保したいと考えている。それは、単に定年後の医師に職場を提供するということだけではなく、社会のニーズがそこにあるからである。医師としてヒトとして磨かれた定年後の医師を求めている施設は、多い。しかし、この双方の接点が、ないだけである。倶進会はその接点を提供する。会員諸兄に優しい組織であることも目標としたい。

横浜市立大学医学部は、平成26年には創立70周年を迎える。この過ごしてきた時の重みは、何物にも代えがたいものがある。多くの先人たちの一歩、一歩が今の医学部の基礎を築きあげて来たことを考えると、我々は諸先輩の努力を一瞬たりとも忘れることはできない。また、ここに改めて我々を育んでくれた横浜市、横浜市民に深甚なる謝意を表するものである。

皆様の絶大なご支援とご理解を賜ることを切にお願いしたい。

横浜市立大学医学部医学科同窓会倶進会
会長 遠山愼一

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